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いつき朔夜 (2006/05/09)
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【満足度】★★★★★

【内容】
社長×子持ち

【あらすじ】
勤務はおもに夜間。週に一、二回のわりでデート――。
妻に逃げられ、赤ん坊を抱えてリストラされた絢人。
再就職もうまくいかない仲、ゲームソフト会社を経営する藤堂から「月三十万でどうだ」と誘われたのが、彼の愛人になることだった。
生活のためやむなく契約した絢人だったが、いつしか藤堂のカラダに慣らされてしまう。
そんなある時、絢人は藤堂の会社で思わぬ仕事をすることになり……?



【感想】
いまさらですが。これ買ったの去年ですよ。
いつき朔夜さん2冊目ですね。
といってもこれしか読んだことないんですけど…

表紙から分かるように、BL+子育てですよ。
攻受+受けの娘。珍しいですね。
でも始まりはBL的お約束、カラダから始まる関係・愛人バージョン。
妻に逃げられ、赤子を抱え仕事もままならずリストラ、再就職も同じ理由で見つからず3ヶ月…というところで偶然居合わせたゲーム会社の社長、藤堂に見初められ契約。
社長といっても大きな会社じゃなく、中小企業と自分で言ってました(かといって小さいという程小さくもないですが)
いきなり絢人を愛人にしたのにも理由があるんですが、それは割愛。
あ、「絢人」は「けんと」と読みます。「あやと」じゃないんですね。

この話は絢人に娘がいることが重要ポイントですね。
本の前半で馴れ初め「コンティニュー?」が終わるのですが、後半はその後の3人です。
絢人と娘の美里は藤堂のマンションに同居し、男夫婦とその娘の3人家族になってます。
出会った時はまだ日本語は話していなかった美里も3歳で実の父親の絢人を「とうしゃん」、藤堂を「パパしゃん」と呼んでます。
実際の3歳がどういう頃かわかりませんが、美里は上唇小帯が長くて発音が上手くできないと健康診断で言われてました。
自分たちが男カップルなので、美里は他のことで何も後ろ指指されたくない、と絢人は神経質になりますが、その問題もそのうち解決。
次は絢人の元妻、つまり美里の母親と再婚相手が美里を引き取りたいと一悶着。
冒頭で美里を隣人に預けてまで家を出た元妻でしたが、どれだけ無責任な母親なんだムキー!!と思ってたら育児ノイローゼだったようです。
育児ノイローゼかぁ…だったら仕方ないかぁ…
その彼女がなぜ今更美里を引き取ろうとしたかというと、新しい旦那さんとの子を流産して子供のできない体になってしまったからだそうです。
その話し合いには元夫婦+それぞれの今の相手が同席しています。
あらら〜堂々と藤堂も同席ですか。絢人も嫌がりもせず。
というか、元妻も二人の関係に気付いていたようですが。まぁ、堂々と同居してますしね。
藤堂は社長だけあって本当に駆け引きというか話し合いというかに強いですねー。
普通、男同士ということに引け目を感じて、ああまで強気には出られませんよ。
言ってしまえば美里は自分の子でないんだし。
でも藤堂は美里を我が子同然、というか美里と藤堂は親子だ。
ああ、いい男だ藤堂。いい旦那だ藤堂。しかも社長。
元妻夫婦と言い合いをするのは藤堂だったんですが、反撃の一言一言が「なるほど」と思えました。
元妻の現旦那は精神科医だったのですが、藤堂の方が一枚上手だったよな〜。

結局美里は絢人たちと一緒に暮らすけど、母親たちとも自由に会えるし、一緒に育てましょう、みたいな展開。
まぁね〜美里は娘だし、やっぱ母親は必要でしょう。
生理とかね、やっぱ母親じゃないと…
世の中のシングルファザーさん、苦労してるだろうな。

この話、ラブというか子育て…恋愛というか家族愛?
でもほのぼのしてて良かったな〜。
こういう家族的なBLがもっと読みたい。難しいでしょうけど。
ラストに載ってる美里視点の日記も癒された。
本当に籍を入れるBLも珍しい。
いつき朔夜 | 【2007-12-14(Fri)】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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