![]() | 愛は冷蔵庫の中で 松前 侑里 (2005/11) 新書館 この商品の詳細を見る |
【満足度】★★☆☆☆
【内容】
会社員兼高校臨時教師×小学校教師
【あらすじ】
課外授業で訪れたプラネタリウム。
生徒には無茶な質問をされて困っていた葉月は、自称宇宙マニアの飛島に助けられる。
その彼が臨時教員として同じ寮に越してきた。・
明るい調子で口説かれ反発する葉月だが、彼の大らかさに次第にひかれていく。
だが失恋以来自分に自信が持てずにいた葉月は、次の恋に踏み出すことができず……?
【感想】
『階段の途中で彼が待ってる』のリンク作。
私はこれしか読んでませんが、まあ攻めの友人の理一という奴と早希という高校生がラブラブ同棲してるという点が分かってれば良いかと。
天文を広める会社(?)に勤めるリーマン且つ1ヶ月の臨時教員の攻め・飛島と、新米小学校教師の葉月。
課外授業のプラネタリウムを観た科学館で出会い、その後葉月の済む高等部の学生寮でお約束的再会。
葉月の勤める学園が大学まで一貫?らしく、小学校の教諭が高校の部活の顧問も出来る仕組みらしいです。
学生寮に数人の教師も暮らしてますし。
でも男子校じゃありません。寮には男しかいませんでしたが、葉月のクラスや部活にはちゃんと女生徒もいました。
ただ、葉月が住んでる学生寮が……
ほもほも☆ワールド!!!
男子高校生たちが新任葉月に異様に懐いてるのはともかく、38人いるうちの1人が葉月に惚れてるのもまあ許容範囲。
でも、飛島と葉月の想いを当たり前のように気付き、けしかける。
そんな…いや差別しないのはとても良いことだけど、簡単に受け入れすぎでは?
しかもどうやら寮長も彼氏がいるらしい上に彼らも公認らしい。
一体この寮はどうなってるんだろう……
と、ほもほもワールドにちょっと閉口しましたが、ディアプラスのしっとり雰囲気は堪能。
タイトルに冷蔵庫とある割には内容は冷蔵庫というか宇宙です。
未知の宇宙に関して、攻めの考え方などが面白かったです。
葉月のクラス(小4)もちょうど天文学のあたりを学んでいるようで、よく宇宙を題材にした授業をしてました。
我が地元には科学館があるのですが、そういえば小4の時は春と秋に2回プラネタリウムを観に行ったような気がします。
でも授業で何やったかなんかはまったく覚えてないんですけどね…
攻めがオトナなんですが、寂しがり屋さんです。
スペースシャトルが好きな理由が、「地球に帰ってくるから」というところとかがツボ。
こういう可愛いところを持ってる攻めってすごく好きだな〜。
宇宙に興味を持ってるのも子どもっぽくて(というと失礼かもしれませんが、良い意味でです)好印象。
宇宙でも遺跡でも野球でもバイオテクノロジーでも営業の仕事でも、何かに熱中している人は魅力的です。
葉月はゲイらしいのですが、今まで好きになった人の好きな物をすべて影響されているんですね。
演劇を始めたのも、小学校教師になったのも好きになった人たちの影響。
好きになった人が絵を描いてたら絵を描き始めただろうし、元彼の職業が普通の会社員だったら普通の会社員になっていただろうと。
そんな「自分」がない自分が嫌で仕方ないみたいです。
でも攻めの言う通り、好きな人が好きだからといって全てが自分も好きになれるとは限りませんよね。
小学校の教師なんて、本当になりたくなければなれませんよ、今時。
本当になりたくてもなれない人だって大勢いるのに、一発でなれたってことはやっぱそれが出来る人間だったからなんですよね。うんうん。
包容攻め・飛島のおかげで良い方向に向かった葉月なのでした。
でも飛島が東京にいるのは1ヶ月だけだし、会社は長野で出張ばかりしている。
なので悩んで諦めようとしたりしますが、結局寮生たちの押しもあって成立。
飛島の1ヶ月の臨時教員期間は終わって寮を出ましたが、そこは小説。
ちゃーんと東京に戻ってきますからね。
やっぱこうでなくちゃねー。遠恋は辛いよー!
でも、この飛島はオトナのようでまだ25なんですよ。
25で東京支店長とか…可能なのかな……小さい会社とか?
後半半分は、元彼との同居生活・別れにより、飛島との同居を躊躇する話と、リンク作のカップルを交えた喧嘩話。
それにしても…飛島は葉月の勤め先である学校の近くのマンションを借りてるんですが、葉月もそこに泊まったりします。恋人ですしね。
そこまでいいんですよ、そこまでは。
ただ、同居する前までは葉月はまだ寮に住んでるので、朝帰りしたらみんなにバレバレ…からかわれたりしてますよ。
うーん、このオープンホモさえなければ……
でも、この寮生たちやクラスメイトたちの葉月への気遣いエピソードは微笑ましくて良かったです。
いいなぁ、学生。いいなぁ、ティーンエイジャー。
【リンク作】
・階段の途中で彼が待ってる




