![]() | 透過性恋愛装置 (2007/05) かわい 有美子 商品詳細を見る |
【満足度】★★★★★
【内容】
ホテルマン×建築士
【あらすじ】
若手建築士として注目を浴び、己のルックスにも自身を持っていた北嶋は、とあるコンペでホテルマンの牧田と出会う。
その落ち着いて控えめな物腰を軽んじ、コンペで最優秀賞を逃したことで牧田にいちゃもんをつける北嶋だったが、常に大人の余裕を持つ牧田に諌められ高慢な鼻をへし折られてしまう。
それをきっかけに牧田の人間性に触れ、恋におちてしまった北嶋は、思いつく限りの策を弄するのだったが……
【感想】
「上海金魚」のリンク作らしいですがそっちは未読。
夏水さんの新刊と一緒に注文してしまったが為に2週間も待たされたのはこの本が取り寄せだったからでございます。
でも待った甲斐があった。珍しい話でした。
これはもう…すっごい受けだな。いろいろな意味で。
「性格悪い受け」というと「真夜中に降る光」が思い浮かびますが、あれはまあ家庭環境なんかが影響してああなっちゃったんだろうなあ…と思えますが、彼は一体どういう育ち方をしたんでしょう。
何故ああまで自分に自信満々で生きて来られたのでしょう…
31歳ですよ、31歳。
31歳にして美形の友人に「(美形の)自分に釣り合うのはコイツぐらいだ」とか、新婦を「たいしたことない」とか、挙げ句にコンペで最優秀賞をとらなかったからといって「出来レースだ!!!」と乗り込む…
もうね…すごいな、と。
そこまで徹底して自分のルックスにも仕事にも自信満々で生きて来られたなんて。
小学校・中学・高校・大学・社会人…それまで一度でも挫折を味わったらここまで自信満々ではいられないですよね。
つまり彼は31年間1度も挫折せずにきたわけですか。
一体どういう幸運の持ち主なんだろう。
はい、つまりこの受けはフツーの人なら「絶対友達になりたいくない」タイプの人間です。
「上海金魚」の主人公が彼の友人をやってるんですが、一体何で友人続けてるんだろう…と真剣に思ってしまったほどです。
何というか、自信過剰なのは良いとして、それ以上に無神経なんですよね。
で、その受けが恋に目覚めてから劇的に変化しちゃうわけですね。
恋する乙男に変身ですよ。
自信満々マンが恋して胸キュンだって涙が出ちゃう…彼が好きなの…みたいな。
遠回りして一緒の電車に乗り込んで見つめるだけとかねー。
しかもバレバレだしね!
あちこちで王子様王子様って言われてて、自分がどれだけ目立つのか自覚なかったのかね。
まったくの知らない人相手ならまだしも、顔見知り(しかもめちゃめちゃ顔がいい)が毎日同じ車両に乗ってたら普通気付くだろう。
そうそう、その北嶋の恋のお相手が30代半ばにして高級老舗ホテル企画部長の牧田さんです。
この牧田さんがね〜えらい男前なんだよねぇ。
そりゃもう北嶋とは正反対。同じ30代とは思えない!!
クレーム係をやってたこともあり、対応がスマートなんですよね。嫌味もない。素晴らしいです。
その素晴らしく出来た男・牧田さんにベタ惚れしてしまった北嶋。
?一体いつの間に…??という惚れ具合。あっという間にゾッコンLOVE
怒りのあまりクレーマーのように乗り込んでいって、出てきた時には惚れてました。
最初の、読んでてイラっとくるほどの無神経&自信過剰具合と惚れた後のオトメっぷりのギャップがすごい。
このギャップが面白いんだとは思いますが、やっぱ性格がアレなので受け付けない人は本当に受け付けないと思います。
現実にこんな男いたら嫌だしな〜。いくら顔が良くても非常識すぎるよ。本当に北嶋はモテてたのか?
で、結局牧田さんもこのギャップにやられて絆されてしまいますよ。
牧田さんほど出来た人間は世話のかかる奴の面倒を見るのが性にあってるのかね。
ま、お幸せに〜。
しかし牧田さんは本当にいい男じゃった…
でももっと年上な設定でも良かったと思う。35・6であのレベルは出来すぎだろ〜。




